自立と依存の混在

一般的に良く知られたことですが、マインドはその成長段階の初期には依存状態にありますね。

だから子供は自分で自分のことも上手くできないわけで、親や周りの大人たちから世話をされないと生きていけません。

そこから次第に成長するにつれ、自立が始まるのです。依存状態から全方位満遍なく徐々に自立していければ問題ないのですが、往々にしていびつになるのです。

どこか一部だけが自立していって、他の部分で依存ががっちり残ってしまったりといったことがあるわけです。

そうなると、大人になっても依存の部分が残ってしまい、そこで他人との癒着が起きるのです。

癒着が引き起こすことは多岐に渡りますが、要するに他人との境界の分からない人、人の中にズケズケと入っていってしまう人になったりします。

極端な例がわかりやすいので、ストーカーを挙げてみると、自分が相手のことを好きなので一方的にプレゼントを送っておいて、相手が喜ぶと思い込んでいるのです。

仮に断られたとしても一向に響かない。だって自分は好きなんだから、一緒に過ごしたら相手も幸せになれると信じているのです。

このように自立できないままにあるマインドの部分、依存が残っている部分は相手と癒着していて、別の人格がそこにあることを認めることができないのです。

この依存が親のマインドの中にある場合、子供はペットのように扱われることになるかもしれません。

もしもあなたのマインドに強い依存部分が残っているとしても、それは決してあなたのせいなんかではありません。

親のマインドから引き継がれたものです。人との関わりに生きにくさを感じているなら、この依存を疑ってみた方がいいかもしれません。

しっかりと癒しを進めていくことで、そこをゆっくりと自立へと向かわすことができるようになれば、人生はもっとシンプルなものへと変化するはずです。