期待と受容は正反対

突然ですが、あなたは期待されるような人と期待されない人がいるとしたら、どちらの人になりたいと思っていますか?

きっと社会的には期待される人物であることの方が良いことだとされていると思います。期待されるということがそのまま価値になると考えられるからです。

オリンピックの金メダル候補の選手は、期待されて当然なので万が一期待されていなかったら落ち込むでしょうね。

子供の立場としても、親から自分の将来を期待されていないとしたら、何だか寂しい感じがするかもしれません。

けれども期待というのはそもそも愛ではありません。期待というのは自我の独りよがり、自分にとって都合のいいことを望んでいるに過ぎません。

実際、子犬や子猫ちゃんたちがあれほど可愛いと感じるのは、彼らは私たちに対して何ら期待をしていないからなのです。

もちろん餌がほしいとか、もっと撫でて欲しいといったシンプルなものはあるでしょうけれど、人間が相手にするような期待は持ち合わせていないのです。

それこそが愛なのです。だから私たちは彼らの存在を愛おしく感じるのです。期待ばかりしてくる相手を愛しいとは感じないのです。

期待と受容は正反対だということを理解しておくといいと思いますね。