自己消滅の願望

これまで数え切れないほどのクライアントさんとのセッションを通して、人のマインド(自我)とはどういうものかを見るチャンスをもらいました。

それは当然のことながら、私自身の自我にも言えることですが、要するに自我は自分を守りたいのです。安心を常に求めているのです。

安心するためには、誰かに勝つとか高い評価をもらうとか、正しさだとか人格者であるとか、健康である等々。

自我はあらゆる手段を用いて自分を安心させたいのです。それを自己防衛と呼んでいるのです。

自己防衛の強さは人それぞれですが、いずれにせよ自我は自己防衛を本性として生きているわけです。

ところが不思議なことなのですが、私の自我は誰かのために自分の命を投げ出すといった究極の状況をイメージすると、感動するのです。

もしも誰かを助けるために、自分の命が犠牲になるのならこんな大きな喜びはないと思っているフシがあるのです。

それが想像の世界だけのことなのか、それとも現実の世界であって本当にそんなことがやってくるとしたらそれでも喜ぶのかは定かではありません。

その歓喜のレベルは、もしかしたらそれ以外のどんな幸福よりもずば抜けて大きな悦びかもしれません。

自我というのは、普段隠しているのですが、本当は自己消滅の願望を持っているのかもしれないですね。皆さんの自我はどうでしょう?