真実と自我の混在

セラピストが行ういわゆる心理療法というのは、心の癒しが目的なのですが、そのターゲットとなるのは当然あなたです。

あなたがいて、これこれしかじかの過去を生きてきたということが前提となって、内面のキズだとか溜め込んだネガティブな感情などをみていくのです。

気づかずに抑圧してきてしまった様々なモノに気づいて、それを解放することで少しでも生きやすくなるようにしていくのが癒しなのです。

ですので私のホームページにあるコラムなどは、そのような目的のために書き下ろしたもので埋まっています。

ところが一方でこのブログでは、癒しの前提であるあなた(自我)が存在すること自体を否定するような内容も沢山混在しています。

ですので場合によっては、一体何のことを言っているのか皆目分からないということも起きるかもしれません。

あなたの本質は自我なんかじゃない、と言われてもピンとこないのは当然です。癒しの大前提がなくなってしまうからですね。

これは分かりづらいことを書いて、読者を煙に巻きたい訳ではなくて、物事の見方を変えてみることで意外な癒しが起きたりすることを期待しているのです。

私自身、自分(個人)という存在は単なるイメージなんだということを知ったとき、物凄く心穏やかになれたことを覚えています。

真実というのは、私たち人間がどれほどの高度な知恵を使っても、まったく到達することのできない領域なのです。

それは私たちは思考で真理を理解しようとするからです。こうしたことに気付くことは、自我の癒しにもいい影響を与え得ると思っています。

というわけで、わかりにくい内容になっている可能性があるのは承知の上で、このブログを書いていますので、読んでいて意味不明だなと思ったら自我のレベルの話しではないと思ってください。