全力で見守る

ごく稀かもしれませんが、毎日を全力で生き続けている人がいるのでしょうね。全力を出し切るというのはなかなか難しいものです。

中途半端に生きると、死を恐れるようになるのです。大抵の人が、生きている時間の全てを何かに注ぎ込んでいるとは言えないでしょう。

幼い子供は全力で走り、全力で泣き、全力で怒り、全力で笑うのです。その無邪気さが続けば、癒しなどという概念はなかったでしょう。

けれども私たちは社会や親から防衛を学び、無防備からはかけ離れた生き方をするようになるのです。

そうなると、全力で生きることはできなくなってしまうのですね。私自身、全力で生きた記憶がないし、今もってノラリクラリ生きています。

そこで考えてみたのですが、全力で生きるの真反対はなんだろうと。全力で生きない、は正反対ではありませんね。

私なりに出した結論は、全力で見守る、でした。つまり、立場を真反対にしようと思ったのです。

全力で生きるとは、人生物語の主人公として生きることであり、一方の全力で見守るは、その主人公をただ見る側にいるということです。

難しいですが、これならやってみようかなという気になりますが、皆さんはいかがですか?