スピーカー

ある知人からネット上で簡単にできる姓名判断のサイトを教わり、試してみたことがありました。自分のフルネームをひらがなで入力するだけで、すぐにそこそこ細かな情報が出てくるものでした。

その占いのアルゴリズムはよく分かりませんが、どうやら入力されたひらがなから、その名前の発音のパターンを作り出して、それで分類するというものらしいです。

結果、自分は『スピーカー』という名前で分類されたグループの人間らしいのです。名前の通り、とにかく話したがり屋だということですね。

数年前でしたら、納得しなかったかもしれませんが、今ではなるほどと思わざるを得ない状態です。それというのも、セラピストという仕事をしていてつくづく感じるのは、自分が分かっていることを全部伝えたいといつも感じるからです。

初めのうちは、ただ自分が仕事に真面目に取り組んでいるからだと思っていたのですが、どうやらそれは伝えたい、話したいという気持ちが強いからではないかと分かってきました。

ただそれだけでしたら、このスピーカーという体質も仕事の役に立つと思えるのですが、困った点もあるのです。

それは、話したがり屋というのはおまけがあって、相手のことを思ってアドバイスをしたことに相手が従わなかったときに腹をたてたり、傷ついたりすることがあるということです。

こうしたことは、最近ではほとんどなくなったのですが、この仕事を始めたばかりのころは、かなり自分でもその自覚がありました。またこのことで、一つの疑問が解けた気がしました。

それはなぜ自分は一人でいることを好むのかということです。孤独が好きというのも何となくまやかしっぽい感じがしていたのですが、どうやら本当は人と一緒にいて話しがしたいけど、聞いてもらえない場合に自分がすごく傷つくということを恐れているせいだと気付いたのです。

できればあまり人とは関わりたくないというのは、そうした恐れが原因だったようです。人を誘ったりすることがほとんどないですし、独りは何と言っても気楽だと思っていたのはそうした隠された事情があったのでしょうね。

自分のことはなかなか分からないものです。普段、占いなどにはいっさい興味を持ってないのですが、こうして役に立つこともあるのだなあと再認識したしだいです。そして、こうして毎日ブログを更新し続けているのも、スピーカーだからかなと思っています。