敏感さの違い

当オフィスにクライアントさんとしてセッションを受けに来られる方々は、大抵が敏感タイプで感受性の豊かな人が多いと思います。

繊細な感覚というものは、それ自体では悪いことでは勿論ありませんが、度を越すと本人としてはなかなかやっかいなことになるのです。

私も実はそうした部類に属するという自覚があります。幼いころからずっと極度の猫舌だったので、友達と一緒にラーメンを食べるときに、みんなが食べ終わる頃にようやく半分くらい食べられる感じでした。

ある日、自分に根性がないだけだと思って、みんなと同じペースで食べたところ、口の中の粘膜がベロッと剥がれてしまいました。

つまり、口中をやけどしてしまったんですね。それで初めて、ああこれは根性の問題ではないんだなと分かったのです。

45歳の時に癌を患って入院したことがあり、そのときにお腹の中心を30cmくらい縦に切りました。傷口はホッチキスの針のようなもので50箇所くらい止められていました。

それを抜くときにあまりの痛さに呻いてしまったら、担当の若い看護師さんに笑われてしまいました。そんなに痛がる人は初めて見たと。

人と同じことを体験しても、痛みなどの感覚をひどく強く感じてしまうのですから、笑われても仕方ありません。

怖がり、泣き虫、痛がり、こういった否定的な言葉で形容されてしまう人は、すべて敏感なタイプであるというだけなのです。そしてそれは生まれ持った体質なので、どうすることもできません。

敏感肌、腸の過敏症等々、敏感過ぎて困っている人はたくさんいます。勿論恥ずかしいことでもありませんので、笑われても、否定的に見られても構わずに、堂々としていましょう。

きっと、それほど敏感ではない人に比べて、多くのさまざまな情報を受け取ることができるのですから、一つの才能だと考えて自信を持って生きていくことです。