今地球上で暮らしている70億の人々には、それぞれ70億個の人生という物語があるわけで、一つひとつの人生にはすべて違いがありますね。
自分の人生をずっと見てきて思うのですが、この人生はさほど見ていて面白いものではないなという感想なのです。
それはきっと、自分を最優先する人生、常に自分のために、それを貪欲に貫き続けてきた人生だから、物語としては面白みに欠けるのかもしれないなと、今になって思うのです。
これまでは、それでもいいと思っていました。つまり、人生を誰かに見てもらってそれを喜んでもらえるようにすることは、意図していなかったからです。
如何に自分が快適に、つつがなく毎日を過ごせるかということが大事だったのですから、当然といえば当然の結果なのです。
けれども、ここにきて、この人生という物語を深いところからずっと目撃している本当の自分という存在に気づいてしまったのす。
そうなると、どうも人物としての自分がただ安泰であればいいというだけでは何ともつまらないと思うようになったのです。
映画やテレビのドラマなどであれば、ただ観ることしかできないのですが、この人生という物語では運のいいことに、自分が参加しているわけで、自分がもっと面白いものにしようと思えば、ある程度はそのように変えていくことも可能かもしれないと思うのです。
私は、謎に包まれた不思議な話しと、感動することを融合したような物語に興味があるので、そのような人生に今からでも挑戦してみようかという気持ちになりかけています。
深いレベルでは、この自分がコントロールできることはないのですが、この自分の気持ちの変化は一体何を意味しているのか、今興味深く見ているところです。