自己否定感を受け入れる その2

誰だって自分自身を否定したまま、生きていくのはとても辛く苦しいことです。だから、是が非でも自己否定を止めなければならないと思ってしまうのです。

そうして、自分を愛するにはどうしたらいいのかということを考え出すわけです。いろいろな本を読んで勉強して自己愛を育てるにはどうすればいいかなどを試したりするのです。

けれども、そうしたことがあまり効果が出ないのも無理のないことなのです。なぜなら、自分を否定していることを否定してしまっているからです。

自己否定の気持ちを変えようとして、その気持ちそれ自体について深く見つめたり、しっかり感じてあげることをしないのです。

もともと自己否定は、受け止めてもらえない自分には価値がない、いなくてもいい子なんだという間違った思い込みが原因なのです。

だから、自己否定を否定していては、幼いころに受けた傷口を自分でさらに大きくしてしまうことになるのです。

そのことにしっかりと気づくことがどうしても必要です。自己否定をせざるをないでいた幼い自分の気持ちを受け止めてあげることです。

自己肯定とは、自己否定も含めてOKを出せる気持ちになることをいうのです。自己否定をやめて自己肯定にするのではありません。

誰しも自己否定していますし、そんなことは当たり前のことです。自己否定したっていいじゃないですか。どんな自分であろうと、丸ごと抱きしめてあげてください。

そうしたら、それと同じことを自分以外の人にもやってあげることができるようになり、自己否定のことなど忘れてしまうかもしれません。