物語を物語と見抜くこと

あなたの思考すべてが、あなたとあなたの生を創りだしていることがわかる。

それらがあなたの地獄を創りだし、あなたの天国を創りだす。

それらがあなたの惨めさを創りだし、あなたの喜びを創りだす。

いずれも幻想だ–苦痛と快楽、甘美な夢と悪夢、いずれも幻想だ。

by osho

 

↑これを一言で言えば、いつもここでお伝えしている「人生は物語」ということになるのですね。私たちは、あるがままの現実の世界に生きていると思い込んでいます。

けれども、それは一人ひとりのマインド(思考)が作り出した物語だということです。天国だろうが地獄だろうが、すべてはマインドが生みの親なのです。

人生の土台としてこの世界があると信じているのですが、私たちが見ている世界そのものが物語の一部だということです。

究極を言ってしまえば、目の前に気に入らない奴がいるということは物語の中ではあり得ますが、真実ではないということです。

真実としては起きている「何か」があるということはないのです。「何か」とは思考の産物だからですね。これは思考で理解するというよりも静寂の中で意識的に分かるのです。

思考のエネルギーを幻想と呼ばなくてもいいのですが、その思考の中身である「目の前に嫌いな奴がいる」は幻想そのものなのです。

幻想や夢は決して悪くありません。ただそれを真実と見誤らずに、作り物だと見抜くことができれば、天国からも地獄からも抜けることができるのです。