何かを決めようとするときに、いつまでもグズグズして決めることができない人のことを優柔不断と言いますね。
私たちのマインドの特性として、選択肢が多くなればなるほど気持ちよく選択することができなくなるのです。
選択した後でも、もしかしたらこの選択は最上ではなかったかもしれない、もっと良いものがあったかもしれないと思うのです。
そうなりたくないがために、なかなか決めることができなくなるのです。つまり、優柔不断の原因はリスク回避の面が多分にあるということです。
だからマインドは選択肢が少ない方がかえって快適だとも言えるわけです。私自身、昔から選択肢が沢山あるのは不快だと感じていました。
ところで、優柔不断のように決められないというのと、選択しない(つまりどちらでもない)というのとは全く異なるのです。
「どちらでもない」は選択しない生き方であり、これはマインドを使わない生き方だとも言えるのです。
肯定するでもなく否定するでもなく、褒めるでもなくけなすでもなく。あるいは好きでもなく嫌いでもない、善でも悪でもない。
思考から離れていれば、自然とこの「どちらでもない」になるのです。つまり、優柔不断は思考全開であって、「どちらでもない」は無思考ということです。
どちらが自分にとって自然なのか、ゆっくり噛み締めてみてもいいかもしれませんね。