とってもシンプルな法則を一つ。自我があるときには、防衛が起こり、自我がないときには無防備になるのです。
そして、愛というものが何だか分からないなら、それは無自我のことだと理解すればいいのです。
つまり、自我=防衛、無防備=愛ということ。結果として、自我≠愛ということになるのです。
残念ながら、自我には愛が分からないのはそういうことだからです。世の中に「無私の愛」という言葉がありますが、あれは愛=愛と言っているのです。
無私とは無自我のことだからですね。これを踏まえて、あなたがもしも誰かを好きになるなら、それは自我の愛ということになり、矛盾していると気づくこと。
自我の愛であれば、相手が都合の悪いことをすればすぐに嫌いになれるのですから、そうなったとしてもそれを不思議に思う必要はありません。
また、自分には人を本当には愛せないと分かったとしても、それは当たり前のことだと気づけばいいのです。「自我≠愛」なのですから。
だからといって、人を好きになることを否定しているのではありません。自我の愛を減らして、本当の愛を増やしていけばいいのですから。