私たちは不自由を嫌っていますね。不自由は居心地が悪いし、疲労困憊してしまうし、清々しい気持ちにはなれないからです。
そのくせ、何かにとらわれてばかりいるのです。その結果、自由にはなれないと知っていながらも、どうしてもそこにい続けてしまうのです。
その理由は、自由よりも安心を優先してしまうからです。たしかに、自由でいようとすれば、危険が伴うのです。
自由気ままに生きようとすれば、誰かに否定されてしまうかもしれないし、嫌われてしまうかもしれないと考えるからです。
みんなと違う意見を言えば、総スカンを食ってしまうかもしれないし、そこそこ無難な道を歩みたいと思うのです。
自分に対しても、人に対しても嘘をつくとそれだけで不自由になってしまいます。自分のままでいられないのですから、当然のことです。
自由を犠牲にして、安心を手に入れようとしても、安心できたと思ったのもつかの間、またすぐに不安はやってくるのです。
その結果、安心も自由も両方を奪われてしまうことになるのです。不安を殊更恐れないこと。そうすれば、自動的に自由は転がり込んでくるのですから。
自分を縛ることになるすべての思考をただ見ること。そうすれば、その思考に飲み込まれて不自由な人生になることを避けることができるのです。