敏感で繊細な人にもいろいろなタイプがあるのでしょうけれど、概して言えることは感じやすさを持っているということですね。
その感じ易さというのは、トレーニングすることで鍛えることもできるものもあるのです。
たとえば、ワインのソムリエさんなどは厳しいトレーニングの末に、微妙なワインの風味などを嗅ぎ分けることができるようになったのですね。
実は HSP と呼ばれる超敏感タイプの人であっても、生育環境によってその感度が高められた可能性も高いのです。
元々が鋭敏体質で生まれた子供が、家族の中でゆったりと安心することができない過酷な環境で育ってしまうと、どうなるか?
それはもちろんその敏感な感受性と防衛力が合体することで、その敏感さが異常に発達してしまうのです。それは生き残る自我の作戦だったわけです。
ここで間違ってはいけないのは、何事に対しても敏感に感じることが問題なのではなく、それに対して過剰反応してしまうことが問題なのです。
その過剰反応とは、幼い頃の過剰防衛から来ることは明らかです。その反応さえ小さくしていくことができれば、ずっと生きやすくなるはずです。
繊細であることを後悔するのではなく、防衛をどうやったら小さくしていけるかと向き合っていくべきなのですね。