執着が一番癒しの邪魔

私たちのマインドが備えている仕組みの一つとして、執着心というのがありますね。

この執着の根っこは防衛から来るのですが、要するに自分を守りたくて、何かにしがみつこうとするのです。このしがみつきを執着と呼ぶわけです。

もう助からなくていいとなったら、人間は執着がなくなって無防備となり、一切の争いがマインドから消えていくことになるのです。

普通に生きている限りそんなことにはならないので、私たちは死ぬまで何かに執着し続けることになるのです。

もちろんその執着の強さというのは増減するので、できれば減らして行けたらいいですね。

なぜなら、執着が強いとそれ以外のことを見たり聞いたりできなくなってしまい、出口が見えなくなってしまうからです。

執着が小さくならなければ、癒しを進めていくことすら難しくなり、癒しを進めていけなければ執着は小さくならない。

こうしたデッドロックに陥った人を時々見かけます。その場合は、人間の自然治癒力に任せるしかないですね。

そして実は最も頑丈な執着が最後に残るのですが、それは「私」という自我への執着です。

この執着が小さくなっていくことで、人は覚醒へと近づいていけるのですね。