人間には、誰もが知っているようにマインドとハートという、二つの全く異なる機能が備わっています。
残念ながら日本語ではどちらも「心」という便利な言葉があるため、両者を混同してしまうことが多いかもしれません。
マインドは日本語では「頭」と訳した方がより分かりやすいかもしれないですね。なぜならマインドは考える機能だし、ハートは感じる部分だからです。
ざっくり言えば、ハートは生まれ持ったものであり、マインドは生後作られていくものですね。
大人になるにつれて、社会の一員として立派に生きていくためには、大なり小なりマインドは必須アイテムなのです。
マインドとハートのバランスがいい人は、人生もバランスの取れたものになるように思います。
けれども、安心させてもらえないような環境で育った場合、人は強く自己防衛をするようになるため、マインドが優位になってしまいます。
そうなると、物事を判断するときに、◯◯は正しいが、◯◯は間違っているという見方をするようになってしまうのです。
あの人はいい人だが、あの人は悪い人だとか、◯◯は善いことだが、◯◯は悪いことだというような判断が中心になるのです。
逆にバランスの取れた人、あるいはハートが優位で生きている人は、快不快、好き嫌い、好ましい好ましくないのようなことで物事を見るのです。
あなたのハートとマインドは、どんなバランスで活動しているでしょうか?もしもマインド優位だとしたら、是非ハートの声を聞く練習をすることです。
ハートはいつもあなたにメッセージを送っているはずです。ただし、マインドの大声で消されてしまうくらいの囁き声なので、聞きづらいかもしれません。
その時には、マインドの大声を静かにさせることが必要です。そのためには、少しずつ瞑想を取り入れた毎日にして行けたらいいと思います。