「lucid(ルシッド)」という単語は、元々はラテン語で光と言う意味だったと思います。そこから明るいだとか、頭脳明晰などという意味を持つようになったらしいです。
私は特に意味などにはあまり関心もなく、単にこの単語の響きが気に入ったのでこのセッションルームの屋号に使いました。
頭脳明晰というと何となく聞こえはいいですが、実は頭脳が明晰ということはないのです。頭脳というのはマインド(思考)のことですね。
残念ながら頭脳は混乱です。マインドはいつも混乱していて、瞑想などによってマインドが静かになった時のみ、混乱も一緒に静まるのです。
真に明晰なのはハートの方です。ハート自体は常に自然とともにあって、あるがままを感じているのです。
ところが、マインドが優勢になって混乱を引き起こすと、ハートは隠されてしまい、真実への道も閉ざされてしまいます。
競争の厳しい社会の中にあって、できるだけハートが開いているようにするためには、マインドが暴走して混乱してしまわないように、監視している必要があります。
要するに意識的であることが絶対的に必要だということです。充分に意識的であれば、思考もそれなりに役立てることができ、マインドとハートのバランスが取れるようになるのですね。