瞑想は自己消失の恐れをもたらす

一般的には、瞑想が苦手だという人は案外多いのかもしれませんが、瞑想の得手不得手というのはないのです。

なぜなら瞑想は何もしないことだからです。何かをすると言う場合に限って、得意不得意というのがあるのですから。

何もしないことが不得意という変な日本語は、何かしていないではいられないマインドの状態であるということですね。

マインドが常に活動し続けていなければ、何か危機的な状態に陥ってしまうという恐れがあるということです。

その恐れとは何だと思いますか?それは、自分が消えて無くなってしまうかもしれないという恐怖なのです。

私自身、未だに瞑想の中へと入っていくときに、若干の緊張がマインドのどこかに起きるのを感じます。

それと呼吸が不自然な感じになるのです。どちらも一旦瞑想状態になってしまえば消えてしまうのですが、毎度お決まりのようにスタートしたときにやってきます。

そうしたマインドの反応を見ているだけでも、立派な瞑想になるということが分かってからは、なんとも思わなくなりました。

瞑想のコツがあるとするなら、無念無想を目指すのではなく、ただ内側に意識を向け続けることですね。