「鬱」は心のストライキ その2

昨日の続きです。

鬱状態というのは、心のストライキが起きている状態であるということをお伝えしました。一体何が何に対してストライキ、つまり実力行使をしているのかに気づくことが大切だということをお話ししました。

その部分について今日はお話ししたいと思います。心のストライキという場合の心とは、自分の心のことですね。誰かの心を意味しているはずもありません。

そうなってくると、何かが何かに対してストライキという場合、そのストライキを起こす側も、起こされる側もどちらも自分の心の中にあるということになります。

つまり、どちらも大切な自分の気持ち、本音であるということです。そして、結論からいってしまえば、長い間抑圧されてひどい目に遭わされて来た純粋な自分が、自分を何とかして守ろうとする自分に対してストライキを起こしていたのです。

ストライキを起こしているのは、自分の防衛本能であるともいえます。そして、ストライキを起こされているほうは、心理的自己防衛であるともいえるのです。

どのように表現しようが、とにかくストライキを起こされているほうがそれまでの自分を主にコントロールしてきたことは確かなのです。

それ自身はやり過ぎていたことに気づかずにきてしまい、多大な自己犠牲を作り上げてしまったせいで、身の危険を察知した防衛本能が発動したということですね。

したがって、鬱の状態になったときこそが、それまでの偏った自分の生き方を根本から見直す最大のチャンスなのです。

そのことに気づけた人は、とてもラッキーだと言えるでしょうね。ではどうやって、鬱状態を起こしてしまった人生の生き方から脱出することができるのかということについて、明日また書きます。

つづく