愛は感情ではない

愛は死だ
自我の死だ
そして、死んでみてはじめて
あなたは自分が死に得ないのだということを知る
あなたの中の何かが死を超越するということを

by osho

↑この言葉で分かる通り、愛というのは感情ではありません。愛は分離が幻想だと気づくこと。幻想から醒めた状態のことをいうのです。

分離とは自我が生み出した作り物。だから自我が活性化している限り、愛を知ることはできません。

したがって残念ながら、私たちが日頃思っている愛とか愛情というのは、自我が作り出した感情であり、その正体は執着なのです。

執着は「ちょうだい」のエネルギーであり、それは不足感、欠乏感からやってくるのですが、その大元の原因となるのが分離感なのです。

ただし、自我が本当に死なないにしても、その活動を一時的に休止することはあるのです。そのとき、私たちの誰もが経験できる愛の体験があるのです。

それは自分のことを忘れて、誰かの命を助けようとしたり、ほんの一瞬、すべては一つだったと理解するようなとき。

自我はまたすぐに活動を再開してしまうので、そういう体験はそう長くは続かないのですが、それでも一度でも体験すれば愛がどんなものかが分かるのです。

自我の死は理想ですが、そのために直接できることは一つもありません。ただ意識的であること、自分の自我をいつも見つめている練習をすることで、自我のエネルギーは小さくなっていくはずですね。