マインドは3次元しか理解できない

私が「欲望を落とす」と言うとき
どうか誤解しないでほしい
それはあなたが欲望を落とすという意味じゃない
そこに暗黙の了解があったら
それは落ちるのだ
不意に、あなたは問題点を見る
生はここにあるが
欲望はあそこにある–
あなたはそれを見る
と、欲望は消えてしまう

by osho

「私」というマインドにとっては、「生はここにある」と言われても、「ここ」に対して魅力を感じないのです。「今ここ」は当たり前過ぎて、どうでもいいのです。

ここには夢がないし、いつもと同じ代わり映えのしない現実だけがあると感じているのです。だから未来という欲望が必要と思われるのです。

マインド=欲望だと思えばいいのです。だからマインドに欲望を落とすなどということは不可能なことだといっているのです。

マインドは今この瞬間に感嘆することはできません。何かの拍子にマインドが機能停止したときにこそ、私たちは欲望から抜けて今ここに在ることができるのです。

それは例えば、突然何かとんでもない事が起きるなどして、マインドの対応能力を大きく上回る事態がやってくるなら、ハートだけが開いた状態になるはずです。

その瞬間には魅力がないなどという余裕も消えて、あるがままのこの瞬間の中へと入っていくことができるのでしょう。

瞬間とは永遠であるくらいに奥深くにあるものです。私たちが通常感じている空間は3次元ですが、この空間の奥には更に高い次元がいくつも畳み込まれて隠れています。

物理学はすでにそのことを発見しました。マインドがそれを見ることができないだけなのです。

ありうるすべての次元を見ることができるなら、その時には当然3次元の欲望などは色を失い、ただの幻だったと気づくのでしょうね。