マインドのことを見つめていると、その仕組みや動きのことがよく分かるようになるものです。
日常的にマインドがやり続けていることをシンプルに表現するなら、「問題を見つけて(探して)は対処する」ということです。
マインドは、問題というのは対処すべき事柄だと認識しているので、そこに問題があればすぐに対処しようとしてしまうのです。
それはもう反射神経的なものなので、深く考えたりすることもありません。問題を解決して安心しようとするのが生きる方法なのです。
問題をそのままにしておくという発想がないのです。もちろん、問題があってもそれと向き合うことが怖くてそのままにしてしまうということはあります。
けれども、それは全く違うものです。それは、対処するのが怖いので、見ないようにするという対処の方法でしかないのです。
こうしたマインドの習慣から抜け出すためには、まず何かを問題視していることに気づくことなのです。
問題視することによって、問題を発見し、問題を生み出すことをしているのですから、そのことに気づけるなら問題を見つけるということが少なくなるはずです。
さらに、問題を見つけてしまったとしても、その問題をただ見守るという練習をするのです。解決しようとする代わりに、ただ見続けるのです。
そういった習慣を身に付けることによって、問題−対処のループから抜け出せるようになるはずです。