もしもあなたが、ただそうしたいと思ってそれをしているときには、マインドはほとんど使われてはいないのです。
そうしたいからする、そうしたくないからしない、といったようなシンプルで当たり前の言動の場合、マインドは出番がありません。
つまり人はシンプルに生きることができれば、マインドは衰退していくことになるのです。ところが、人生というのは概ね複雑になっているものです。
だから、マインドが常に活性化しているのです。本当は嫌だけど、やらざるを得ないのでそれをしている。
〜ねばならない、〜べきなどが中心となった人生であれば、マインドの出番が多くなるわけです。
そして、ルールや正しさを優先して生きるなら、それと真反対のマインドの部分が自動的に作られて、その二つでバランスを取るようになるのです。
だから、「こうあるべき」で生きれば、いずれは「いやだ」が現れてきて、あるべき自分がすべきことをできなくさせるのです。
そのマインドは両サイドに強く分裂して、引き裂かれたようになるのです。そうなると、本人はただ生きているだけで苦悩することになるでしょうね。
そうならないためにも、生きる基準を見直して見る必要があるということです。自分の中にある正しさの優先順序を低くするということ。
それによって、引き裂かれた状態だったマインドが、中心へと統合されて、よりその力を失うことになるのですね。