一番不要なのは自我

これを書いている日のお昼前の出来事です。いつものようにスポーツクラブから事務所に向かうクルマの中で、なんの理由もないのに急に満たされた気持ちになったのです。

筋トレをしてサウナで汗を流して、それなりに気持ちいい状態で運転しているのですが、それは毎日のことなのでそれが原因ではないと思うのです。

ただいつもは前後にクルマがいるのに、その時だけなぜかどこにもクルマが見えない状態になったのを覚えています。

で周りが静かになった感じがして、これ以外にどんなものを期待できるだろうという気持ちになって、ああ満たされていると分かったのです。

あの感覚は以前にも何度か経験したことがあるのですが、ふいに自我が活動を停止している状態になるのかもしれないですね。

そうなると、すべてが満たされていて自分は何もする必要がなくて、ただそのままに在るだけでOKというのが分かるのです。

あの感覚は、いつも混んでいる交差点に差し掛かったときに終わってしまったので、きっと数十秒程度の短い間のことだったのだと。

これが自分だと思い込んでいる自我が何かの拍子にその働きを停止してしまうと、きっと誰もが似たような感覚になるのだろうと思うのです。

この世界で一番不要なのはこの私(自我)なんですね。残念ですが、もう疑いようのない事実です。