何もかも消えていく

大多数の人の共通認識だと思って間違いないのでしょうけれど、それは宇宙の存在は自分が生まれる前も、そして死んだ後も変わらずにあるという感覚です。

感覚なんかじゃなくて事実だと信じて疑わないのです。それが社会の常識だし、感覚的にもしっくりくるのです。

私自身の中にもそう感じている部分は確かにあるのですが、ところがそれとは真っ向から食い違う感覚もあります。

意識を見つめていると、この宇宙この世界のあらゆる存在が上記したような客観的事実ではないということに気づくのです。

そもそも客観的事実というものが偽りなのだということ。客観的というのは自我のもの、思考の産物でしかないということです。

人によってはそういったことに物心ついたときから知っているのかもしれませんが、そうでないとしても瞑想に慣れてくることで気づけるようになるはずです。

自己の本質である意識の中に入っていくと、何もかもが消えていく感覚がやってきます。空間や時間、大きさや位置など。

それはもうどんな想像もすることのできない領域です。それが何かは知りませんが、それが全てであると言うことの理解によって自我すらも落ち着くのです。

あとは自然と無言にならざるを得ないですね。