私たちが受けてきた教育の根っこにあるものは、この社会の仕組みの中で立派な社会人となって、そこで活躍できるような人物になるというもの。
どうやら社会の一員として恥ずかしくない人間にならなければいけないということを教え込まれるわけです。
ところが社会というのはそこに暮らす平均的なマインドの持ち主にとっては、順応できる場所なのかもしれませんが、そうではない人も大勢いるのです。
その筆頭に挙げられるのが、超敏感体質の人たちですね。私も含めて彼らにとって、社会生活はそうではない人には分かってもらえない苦しみがあるのです。
言ってみれば、程度の差はあるものの社会不適合なのです。社会が悪いのではないのですが、かと言って彼らが悪いわけでもありません。
けれども社会不適合は当然のことながら社会からははみ出してしまいます。私自身もそうした経験をしました。
20年以上会社員として働いていましたが、不適合を隠すことができずに病気になって脱落したのです。
この仕事を始めたばかりのころに、あるクライアントさんから「負け犬」と評されたこともありましたね。
あのころは会社を辞めて個人で仕事をしていることが嬉しくて、何と言われようと全く腹も立ちませんでした。
もしもあなたの中に、社会に適合しづらいという自覚があるなら、一旦社会の端っこで生きてもいいのだということを、自分に教えてみることです。
最低限の社会のルールは守るものの、社会の常識とか立派な社会人といったイメージから離れることです。
その上で、もう一度自分にできそうなことを見つける時間を与えてあげることですね。なんだっていいんです。あなたは本来自由を享受するために生まれてきたのですから。