敏感な人というのは、そうでない人に比べて、他人の気持ちが手にとるように分かってしまうと言うことが多いのです。
場合によっては、その人が気づかないようにしている裏の気持ちすら分かってしまうこともあるかもしれません。
だからこそ、他人のことを気にするあまりに自己犠牲がやってくるハメになったりもするわけです。
ここではっきりさせておいた方がいいのは、他人の気持ちが分かってしまうという感覚は、確かにそうなのでしょうね。
そして実際に当たっているかもしれません。けれども、違っている可能性も否定はできないということです。
なぜなら分かったつもりでも現実に相手に気持ちを確認したわけではないからです。つまりは、分かった気になっているだけの場合もあるかもしれないのです。
その可能性を否定するのはおかしなことです。だから一番現実的なのは、私はこのように感じているけれども、本当のところはどうだか分からない。これです。
なぜ分かった気になってしまうのかにも、理由はあるはずですね。それはきっと、他人の気持ちを分かることでリスクを回避できると思い込んでいるのでしょう。
分かればそれなりの対処をすることができるからです。分からないでいるなら、突然相手の気持ちをぶつけられて、ショックを受けることにもなりかねません。
つまりは、他人の気持ちが分かってしまうというのも、一つの自己防衛に過ぎないと言えるのです。
分かったとしても、それをなるべくそのままにしておくという方法を身につけることも、敏感さんが上手に生きるには必要なことだと思いますね。