動物からの卒業

深い眠りというのは、完全な闇の中に落ちることです。それこそが完全に無意識状態になるということです。

地球上のあらゆる存在は、人類を除いて鉱物も植物も、そして動物も同じ無意識の中にあるのです。

だから人間が深い眠りの中で完全な無意識になるのも当然と言えば当然のことかもしれません。

ただし人間だけが、無意識の対極にある意識的な状態であることができるのです。それはもう奇跡的なことだと言ってもいいくらい。

自我が思考の中で作られたおかげで、少しだけ意識が目覚めることができたのです。とはいうものの、全体の意識のうちのほんの少しだけ。

残りの部分は、まだまだ無意識の中にいるのです。つまりは、動物や植物と変わりないということ。

私自身も含めて、多くの時間を動物のように無意識で生きています。夢の中の自分と同じようなものですね。

ただし、夢の中と違う点は、これは夢なのか現実なのかということを意識することができることです。

その時には意識は目覚めているのです。思い出したらすぐにも、意識的であるのかどうかに意識を向けるようにすればいいのです。

それが動物から卒業して、ニンゲンとしての目覚めた意識で在るようになるということですね。