期待が不満を生む

私たちが自分に対して、あるいは他人に対して不満を感じる時には、必ずある期待値と比較しているのです。

その期待値に達していないと判断すると、そこに不満の感覚が発生するわけです。100点取れると思っていたのに80点であれば、不満になるのです。

他人に対する不満の場合には、その期待値というのは自分を比較の対象にしている場合が多いかもしれません。

たとえば、自分は迷惑だと思うので夜遅くには電話をしたりしないという場合、誰かから夜遅く電話がかかってきたら、嫌な感じがするのです。

けれども、自分も結構平気で夜遅く友人知人に電話をしている場合には、夜遅く誰かから電話がかかってきても不平を言わないものです。

私の場合ですが、狭い道を歩いている時には、後ろからくるクルマを優先させたいので、率先して避けるのです。

だからこそ、自分がクルマを運転している場合には、狭い道で歩行者にクルマの存在を気にして欲しいと思ってしまうのです。

その期待値に対して、我が道のように歩いている人がいると、イラッとしてしまうわけですね。

無自覚のレベルであっても、そこになんらかの期待値があれば、そこには必ず不満がやってくることになるということです。

もしも色々なことに不満を感じることが多いなと自覚があるなら、こうした期待値についてじっくり見つめてみることをお勧めします。

期待がなければ、決してそこに不満が起きることはないのですから。