人生になんらかの問題が起きていて、自分自身を癒す必要があると気づいたとしても、具体的にはどうすればいいのかを私たちは学校で教えてもらっていません。
ある人はセラピストのところに行こうとするし、またある人は無数に出版されているその道の本を読むかもしれません。
今では様々な有用な本が手に入る時代なので、自分に合った本を探し出してそこに書かれていることをしっかり実践すればいいのです。
これでうまく癒しを進めていくことができれば、とてもお手軽でいいのですが、そこには落とし穴も隠されています。
というのも、癒しを進めていく上で大切なことの一つは、見たくない記憶や感じたくない感情とも向き合わなければならないということです。
そのため、ともすると自覚しないうちにそこを通り過ぎようとしてしまうことが多々あるということです。
特に感情を感情として、思考を混ぜることなく感じる必要があるのですが、そこをいろいろな理屈をつけて避けてしまうのです。
そうなると、自分としてはもう癒しは一段落ついたと思ったとしても、実はまだしっかりと感情のエネルギーが残されたままになっているということが起きます。
他者目線で自分のことを客観視できる場合はいいのですが、そうでなければ中途半端な癒しの結果で癒しを終わらせてしまうかもしれません。
自分なりに癒しを進めてこれたはずなのに、なぜかあまり人生が変わらないと感じているなら、上記のようなことを疑った方がいいかもしれませんね。