マインドというのは、あらゆるところに問題を見出しては、それを解決するということをずっと繰り返しているのです。
それがあるからこそ、人類は文明を進化させてくることができたし、日々進化することこそ価値があると思っているのです。
ところが生は実のところ無目的なのです。あるがままの生は、何か解決されるべきものではないのです。
それはただ楽しまれるもの、ただその瞬間瞬間を生きられるものなのです。そこにはどんな意味も価値もありません。
解決指向のマインド(自我)にとって、あるがままの生をただ楽しむことには魅力を感じないのです。
このミスマッチにまずはしっかり気づくことです。解決指向のままでは、生の素晴らしさを知らずに死んでいくことになってしまいます。
マインドが走らせている人生というのは、どこかに向かって突き進んでいるように感じますが、本当はどこにも向かってはいないということ。
無目的になった時に、初めてこの瞬間が宝物のように見えるようになるのだと思います。まさに生は奇跡の連続で出来ているのですね。