今この瞬間を見る

今年もたくさんのクライアントさんとご一緒に、自分と対面し逃げることなく癒しの作業をしてきました。どなたも、正直に自らの感情と向き合い、たくさんの涙を流しました。

奇跡的な浄化の場面に立ち会うこともあったりして、人ってすばらしいなあと思わずにはいられません。癒す過程がとても愛しいのです。

誰も完璧ではないし、誰だって臆病なはずなのに、ある時神の恩寵がやってきてごく自然と素直になれるのですね。それはもう見ていていつも感動させられます。

こうした癒しも、突き詰めてみれば人生という物語の一つの側面ではあるのですが、辛くてもがき苦しんだからこその晴々とした気持ちになれるのです。

そして、誰もがどこかの時点で今この瞬間を見るということに気づくことになるのでしょう。その時、どんな物語であろうとすべてが消えて、彼方に在る自己に目覚めるのです。

それはどんな音もない静寂な世界。実はそこからあらゆる物語が紡ぎ出されて、騒がしくて魅力的なこの世界が出現しているのです。

そのことを思い出した時に、自分という真実がただ在ったと気づくことになるのです。それでも、いつものようにまた朝がやってきて、人生という物語の続きがやってくるのです。

けれども、昨日と同じ人生でありながらも微妙にニュアンスが異なってくるのです。来年は今年以上に、ただ在る自分を見ることを伝えていけたらいいなと本当に思っています。

みなさんにとって、来年もまたすばらしい気づきがやってきますように!!