エゴと問題は一卵性双生児

問題というのは実在するものではありません。問題について対処しようとすれば、問題はより確固としたものとして映るのですが、一方で問題を受け入れるなら、問題は消えて行くのです。

エゴの好みは、実在しない問題を見出してはそれを解決すること、それを乗り越えて行くこと。だからエゴは決して問題を受け入れようとはしないのです。

問題が実在しないのは、物語が実在しないのと同じことなのです。問題もエゴそのものも物語の中にしか、見つけることはできないということです。

したがって、問題から離れたければ、ひたすら物語をただ観るようにすればいいのです。物事が起こる様を、物語を観るように観るということ。

一つはっきりしていることは、実在しないものと戦えば、いつか必ず負けをみることになるということです。実在しないものに力を与えているのはエゴの愚かさです。

エゴと問題は一卵性双生児のようなもの。エゴあるところに問題があり、問題があるところにエゴがいるということです。だからこの世の中は問題だらけなのですね。

けれども、ひとたびすべては物語だと理解するなら、その時にはエゴからも問題からも離れていることができるのです。

自分で自分に問うてみてください。問題が好きかどうかを…。きっと何も問題が起きない人生なんて、退屈過ぎて死にそうだと気づくはずです。