成ることと在ること

私たちの自我というのは、成るということに精を出すのです。決して在るということに焦点を当てられずにいるのです。

この成ることと在ることの違いを明確にしておく必要があります。自我にとっては成ることに意味があり、真実は在ることでしかないのです。

私たちの頭の中は成ることでいっぱい。成ることで埋め尽くされていると言ってもいいくらいです。

何者でもないものが、何者かに成ることこそが人生に意味を持たせると信じているのですから。

社会はそのようにできているのは分かります。けれども、そのバカバカしさ全体を見つめることです。

なぜなら、成ることの後は消滅しか残ってないのですから。ところが、真に在ることは永遠なのです。

成ることが夢の一部であるなら、在ることは覚醒です。私たちの本質はただ在るということです。

変化するものは全てが夢の一部であり、永続的なものだけが真実であるということ。この感覚をしっかりと自分のものにすることですね。