無目的を理解する

どの自我にも共通のある特徴があるのですが、その一つに挙げられるのが目的志向だということです。

それもかなり重症の。この宇宙、この世界は常に活動し続けているのですが、総合してどこかに向かって動いているわけではありません。

ただただ動いているのであって、何もどこにも向かってなどいないのです。自我にはそれが受け入れられないのです。

それなら、なぜ生きているのか?という疑問が噴出するからです。こうして日々生きている以上は、より価値が高く、より成長し、より◯◯を考えるのです。

昨日よりは今日、今日よりは明日はもっと良くなっていくはず。そういった前提を持って生きているのです。

その期待通りの結果が出れば少しは満足することもできるのですが、必ずそうなるわけではなく、また結果が出たとしてもすぐに次なる目的地を作るのです。

そうやって鼻面にぶら下げられた人参を追う馬のごとく、毎日せっせと追い続けるわけです。

そろそろこうした生き方の馬鹿馬鹿しさに気づき、この宇宙には目的などないことを理解することです。

そうすれば、自我よりも本当のあなたのどっしりとした深い安心の毎日を感じることもできるはずですね。