意識的でなければ真実を知ることはできない

私たちの肉眼は常に外側を見るようにできています。もちろん耳も同様に、外側からやってくる音を聞くように外に向けて開いているのです。

だからいつだって、外側の世界の方にばかりに意識を向けてしまう習慣ができてしまったのです。ところが真実を知るためには、内側に意識を向ける必要があるのです。

このブログでいつも書いている、「意識的である」というのは内側に意識を向けているということを意味しているのです。

内側が対象になるので、肉眼や肉体の耳を使うわけにはいきません。そこで、意識を向けるという表現を使うことになるわけですね。

言ってみれば、心の眼で見るということ、心の耳で聞くということです。え、そんなことができるの?と思うかもしれませんが、誰でもできることです。

外側に意識を向けることができるのですから、内側に意識を向けることだってできるのは当然のこと。ただ少し慣れが必要なだけなのです。

ただし、外側の世界に対してすごく気になることがあるとか、不安や困りごとがあってとても安心などしていられないという状態では、当然のこと意識を内側に向けるという余裕がなくなってしまいます。

だからなるべく特別な問題を抱えていないような状態の時にこそ、意識を内側に向ける練習をする必要があるのです。

そうすることで、少しぐらいの不安や困りごとがやってきても、意識的であり続けることが少しずつできるようになるのですね。