これが理解できれば、もっと気楽に生きれるはず!

セラピストの仕事をするようになって、それ以前よりもより一層強く感じるようになったことがあるのですが、それは私たちは誰もがみな無意識の操り人形だということでした。

それは例えば、明日は絶対に遅刻したくないと切実に思っていても、どういうわけか明日の朝になると、決まって遅刻してしまうといったことです。

こうした謎の言動というものは、その人の「無意識」によって、突き動かされているといって間違いありません。

無意識なので、表面化することがないために、本人は自覚することができないのです。したがって、あまりに深刻なものになるとセラピストの助けが必要となるのです。

気づいている表面意識の意志と、潜伏している無意識の意志とか合致している場合は問題ないのですが、意外にもかなりの頻度で互いに真逆である場合があるのです。

相手に優しく接したいと思っているのに、すぐに怒りをぶつけてしまうとか、やろうと思っていることをずるずると先延ばしにしたりとか、まったく反対の方向を向いているケースをいくらでも思いつくことができるはずです。

それが人間というものですね。まさに無意識にいいように翻弄されて、いいように突き動かされてしまうのが、我々のさがなのです。

ところで、私たちを強烈に動かす原動力である無意識は、自発的な意志を持っているのでしょうか?無意識の意志こそが、我々の本当の主人なのでしょうか?

実はそうではないのです。無意識は、ただ真の源泉からの情報を取り込んで、それに従って所定の処理を行う言わばコンピュータのようなものだと考えられます。

そして、その源泉こそが言わずと知れた、私たちの真の姿であるということです。つまり、

唯一の源泉(真の自己) → 70億個の無意識 → 70億個のアウェアネス(気づいている私)

という順番でシナリオが伝播していたということです。勿論、私たち一人ひとりは地球上のその70億個のうちの一個人というわけです。

ですから、この宇宙は源泉の一人天下なわけですから、我々人間は真の責任を持つことさえできないということです。それならもっと、人生を気楽に生きてもいいはずですね!