瞑想しようとすると、すぐに寝てしまう人にお勧めの方法

大抵の人は瞑想するときに、目を閉じると思います。それは、目を開いていると、目の前にある何かを見てしまい、そちらに意識が向いてしまいがちになるからですね。

座禅などでは、目を閉じずに伏目がちにして床の辺りに目が行くようにするという方法を取ることもあります。これは、目を閉じると寝てしまう可能性があるからです。

どちらにしても、思考が活発に動いていては心を静かにすることができないのですから、思考の餌になる視覚を使わないようにする手段であるわけです。

20世紀最高の賢者の一人と言われたラマナ・マハルシは、目を見開いたままじっとして何時間でも動かずにいたそうです。

彼は目を見開いてはいたものの、視覚をまったく使わないでいたのでしょうね。どれほど視覚からの刺激が入ってきても、思考が反応しないような状態でいることができたということです。

彼はそれを意識的にやっていたということでもないのだと思います。「私」という思考がなければ、思考はただ機能的に活動するだけだからです。

部屋で一人で静かにしているときに、目のピントを合わせるために使う筋肉を緩めてやると、目の前にあるカーテンを見ているようで見ないという状態を作ることできます。

この方法は、目を閉じるとどうしても寝てしまうという人には、都合がいいかもしれません。私は、子供のころからこの状態でいることが多かったです。

勿論、瞑想状態であったということではないのですが、ボーっとして何もしていないということが多かったのだろうと思います。

瞑想しようと力む代わりに、このようにして目の視点がどこか遠くに合っているような曖昧な状態を作れると、便利かもしれませんので、ご興味があれば試してみて下さい。

それに慣れてくると、今度は目を開いて何かにピントがあっている状態であったとしても、目を閉じていたときのあの「無」を感じ続けることもできるようになります。

瞑想が苦手な人にお勧めです。