生きる上での拠り所

社会人になってからのキャリアで考えると、実はまだ会社員時代の方が長いのです。会社員は22年くらいやってましたから。

セラピストになってからは、今まだ17年半というところなので、会社員の頃の夢をいまだに見るのは当然かもしれません。

仕事の変わり目が人生の大きな節目になったことは確かなのですが、果たして自分はどれだけ変化したのだろうかと、ときどき考えることがあります。

そうすると、正直に言えば人間としての人格だったり、性格、あるいは主義主張などの傾向はほとんど変わってないのです。

結局人間てそんなに大きくは変わることはできないということですね。ただし、奥の方では確実な変化も実はあるのです。

それはほぼ間違いなく他人からは気づかれないようなものです。ざっくり言って、変化は次の二つだと言えるかもしれません。

一つは、物事を受け入れることができるようになったこと。といっても、それまで受け入れられなかったものが受け入れられるようになったということではありません。

表面の自分はそれまで通り受け入れないとしても、その奥に隠されたところでは何であれ受け入れないということがなくなったということです。

他人からは見えない深い層の部分ができたということかもしれません。そしてもう一つの大きな変化は、意識的である練習をするようになったこと。

そして深いところには真実が在るという感覚を常に持っていられるようになったことです。ここが非常に自分としては大きいのです。

人間的には相変わらずヘラヘラしていて、優柔不断で、努力ができず、大抵は無気力な感じで生きていますが、真理というとてつもない拠り所ができたのですね。

みなさんは、どんな拠り所を持っていますか?