全体と個人の分離感

明け渡しなさい

やわらかく、感じやすくなるのだ

そして、それがどこへ行くにしろ

生の流れに自分をゆだねるがいい

<全体>の目的地を自分の目的地にするのだ

自分だけの目標など追わないこと

あなたはただの部分になるだけでいい

すると、限りない美と恩寵が起こる

by osho

自分がこの広大無辺の宇宙の一部であるということは、頭では分かっているのですが、それとは相反する感覚を持っているのも事実です。

自分は固有の存在であって、この宇宙の中で特別な位置を占めていると感じているのです。

このような間違った感覚がどこからくるのかを考えてみると、1番最初に思いつくのは自分には自由意志があるというものです。

宇宙には自由意志などないけれど、自分には固有の意思があると感じているのです。それが自分の存在は特別だと思わせるのですね。

理性というのは思考が作るものですが、それなら上で述べた感覚というのはどこからくるのでしょうか?

実はそれも思考から来るのです。思考が全体と自分の分離を作り出したのです。その分離感こそが、個人であるという感覚を生み出したのです。

すでにある感覚をどうこうしようとしても仕方ありません。自由意志があるという感覚も動かしがたいなら、それをそのままにしておくのです。

それとは別に、全体性の感覚というのも持ち合わせているということに気づけばいいのです。

そしてどちらを優先するのかは、あなたが意識的になるかどうかにかかっているということですね。