もう一度グルジェフの言葉

グルジェフは弟子たちに、もっとも根本的なことの一つをいつも口にしていた。「人のことを考えるな。さもなければ、あなたはけっして成長しない」そして、それこそ世界中で起こっていることだ。誰もが他の人たちのことを考えている。

by osho

このブログでも何度も繰り返し取り上げている話題なのですが、私たちはつい目の前に今いない人のことを考えてしまうのです。

けれどもそれをし続けるなら、「けっして成長しない」とグルジェフは教えてくれているのですね。

それはなぜなのでしょうか?実は私たちが他人のことを考えてしまうのは、その多くが自己防衛のためなのです。

自我というのは自己防衛を続けることで自分自身が存続することを知っているので、幸福になりたいという前に生き続けることを選択するので、防衛はやめられないのです。

そのためにちょっとした暇があれば、すぐに誰かのことを考え出すわけです。今日職場で言われたことや、明日言わなければならないことなど。

昨日友達がこんなことを言ってきたとか、今度会ったときにはこう言ってやろうなど。本当にキリがありません。

自我に操られるままに自己防衛するなら、それにエネルギーを費やす日々を過ごすなら、当然のこと大切な成長(真実への気づき)は期待できません。

今日からでもいいので、独り過ごしているときに誰かのことを考え出したらすぐにそのことに気づいてあげること。

気づきさえすれば、時間はかかっても少しずつ思考は小さくなっていってくれるはずなのです。

思考を見守る側になれるなら、あなたの周りもあなた自身もすべてが全体性として感じられるようになるでしょうね。