ノールールで生きる

私たちは社会的な存在なので、それなりのルールというものは必要なのですが、ここで話題にしたいルールというのは、自分自身に課すルールのこと。

それも日常的な物理的なルール、たとえば朝は何時に起きて、歯磨きをして、会社には遅れないように出社して等々のことではありません。

より個人的なこと、たとえばお酒は飲むべきではないとか、人とは仲良くしなければいけない、自分は人格者にならなければならない等々です。

こうしたルールというのは、自分の理想像を勝手に思い描いて、少しでもそこに近づこうとする目標のようなものですね。

それがどれほど素晴らしい目標であったとしても、それはすべて自我のものだということに気付く必要があるのです。

自分は怒らないようにしなければならない、人のことを否定したり見下したりしてはいけない、いつも理性的でなければならない等々。

全てやめることです。なぜか?それこそが自我の作戦に過ぎないからです。自我はより良い自分になるという目標を掲げることで生き延びようとするのです。

こういった改善病の虜から抜け出すコツは、まず一回勇気を持ってあるがままの自分を見てあげることです。

それがどれほど惨めで悲しいものであったとしても。それはただのマインドに過ぎないということを見抜くこと。

それができれば、あらゆる自分への期待、目標から解放され、結果として自我からも解放されることになるのですね。