瞑想とエンドルフィン

10年くらい前にも見よう見まねで瞑想をしていたのですが、そのときには少し深く入り込むとフワッとしたいい気持ちになれることを知っていました。

それがやってくることこそが、瞑想に成功した証だと勝手に思い込んでいたのですが、今ではそれがほんの通過点でしかなかったと分かるようになりました。

フワッとしたいい気分がやってくるのは、きっと脳内麻薬物質と言われているエンドルフィンが分泌されたせいなのでしょう。

エンドルフィンは脳内ホルモンの一種で、モルヒネの何倍もの鎮痛作用があると言われているのです。

瞑想に慣れてくると、それが自動的に分泌されることでちょっとした多幸感を味わえるというわけです。

ただそれはあくまでも身体がやってくれる作用であり、思考の中にいたとしてもそれは起きてしまうのです。

それに比べて、至福感というのは快楽物質とは全く異なる感覚で、それがやってきてくれるときというのは、思考をただ見ていられる状態なのです。

瞑想が苦手だという人の場合でも、地道に繰り返し練習をすることで、誰でも少しずつ慣れてくるはずです。

そして瞑想中に、その思考を見ているのは誰か?というのも同時にやってみるといいかもしれませんね。