長い間セラピストとしてセッションを続けてきながら、クライアントさんのはまり込んでいる症状のようなものに出会いました。
たとえば、私が「やらなきゃ病」と呼んでいるものがあります。とにかく、朝起きなければ、ご飯を食べなきゃ、出かけなきゃ、宿題をしなければ等々。
自分の行動をすべて「やらなきゃ」の仲間に入れてしまうもんだから、その逆の「嫌だ!」も出来てしまうのです。
そうなると、悪化すれば何もしたくないに乗っ取られる羽目に陥るのです。これはこれでかなり面倒なものですね。
あるいは、「役に立ちたい症候群」と呼んでいるものもあります。自分の気持ちを優先するのではなく、何かの役に立つことを最優先する生き方をするのです。
結局は奴隷のような人生が待っているわけですが、これもなかなかすんなりとは抜け出せないもののようです。
あと、「改善病」と名付けたものもあります。自分のダメなところを沢山挙げつらって、それを全部改善しようと日夜戦ってしまう人。
自分の存在を見ないことから発生するのですが、自分を認めることができないのですから、散々な人生になっても不思議ではないのです。
今すぐには思い出せないのですが、他にもいくつか勝手に名付けた病名があったと思うのですが、これらに共通するのはどれも愛がないということ。
不安(防衛)のエネルギーが原動力となっているので、それを止めるのは難しいのです。
「するべき」から「したい」の人生に転換できるといいのにといつも思っています。