こんな皮肉は他にない!?

自我が存続するための仕組みというのがあるのですが、知れば知るほどそれが本当にうまくできていると思わざるを得ません。

それはもう芸術的。どの自我も自分は満たされたいと願っているのですが、その願いは明かに不可能なものなのです。

だから決して到達することのない目的地のようなもので、そこを目指している限りはその旅は続くということです。

自我とは、全体から分離した個体であるという思い込みの塊のようなもの。だから常に不安と孤独を持っているのです。

不安と孤独の中にいながら満たされるという不可能な目的地を目指すのですから、その欲望がある限りは自我は活躍し続けられるのです。

こんなことは少し深くマインドを見つめてみれば分かることなのですが、それをしないで今日も変わらずに満たされたいと願いながら生きているのです。

何度も繰り返しますが、自我として生きている限りは決して満たされることはありません。一過性の少しばかりの満足なら手に入りますが…。

その一方であなたの本質は、常に満たされている状態にあるのです。なぜなら全体性が満たされないということが不可能なことだからですね。

なのでこんな皮肉は他にはないと思うのですが、あなたのマインドから満たされたいという願いが消えたとき、あなたは真に満たされていたことに気づくのです。