自分のことを「褒められて伸びるタイプだ」と言っている人がいますね。確かにけなされるよりは、誰だって褒められた方が嬉しいものです。
ところで、褒められるというのは、具体的にはどういうことなのでしょうか?単に肯定するというのともちょっと違うし。
例えば、ただ思ったことを言っただけで、相手が褒められたと感じることがあるとしたら、褒める褒められるというのは主観的なものなのかも。
100メートルを10秒で走る人に「足速いですね」って言ったって、言われた方は当たり前過ぎて褒められたとは感じないでしょうし。
ということは、褒められたと感じるのは本人が思っている以上のことを言われた時のことなのかもしれませんね。
こうして見てみると、褒めるとか褒められるというのはどちらにしてもかなり曖昧なもののようです。
クライアントさんの中には、幼い頃に親に褒められた記憶がないので、大人になった今でも褒めて欲しいという気持ちが強くあると言う人がいます。
意外とそういう人は多いかもしれません。実は褒められたいと願っている人は、幼い頃にしっかりと受け止めてもらえなかったはずなのです。
なぜそんなことが言えるかというと、受け止められた感がしっかりあると、別に褒めて欲しいとは思わないのです。
褒められたら一緒にけなされるがくっついてくるのを感じるからです。だからどちらもいらないということになるのです。
もしもあなたが褒められたい願望が強いのなら、自分のことをしっかり受け止める練習をすることです。
インナーチャイルドが受け止められて安心すると、それだけで褒めて欲しい気持ちが薄らいでくるはずですよ。