あなたの自我を信用しないこと

何かを成し遂げようとするなら、自分自身のことを信用できなければ成功のチャンスは減ってしまいます。

自分を信じることによって、自分に期待することで、未来に描いた夢が実現しやすくなる、ということは分かります。

この社会で戦って勝ち抜いていくためには、必要なことだと思います。自分の人生の主役である自分を信じなければ、舵が壊れた船に乗っているようなものだからです。

けれどもその一方で、自分の本質からの視線で自分という自我を見てみると、とても信頼できるような類のものではないと分かります。

自我を一時的に信用したり信用しなかったりするのはできますが、変わらずに信頼することはできません。なぜなら、自我は多くの思考の塊だからです。

たとえ強く決意したことであっても、心変わりしてしまう可能性はいつもあるし、複数の人格を持つ一貫性に欠けるのが自我だからです。

だから私という自我は基本的には信用できないというところからスタートすべきなのです。何をしでかすか、予想もつきません。

唯一できることと言えば、トラブルメーカーである自我を愛を持って見守ることです。そして同時に、あなたの本質を徹底的に信頼するのです。

個別性は見守り、全体性を信頼するということですね。