中立な目で子供時代を見直す

誰でも幼い頃というのは、とても狭い世界で生きています。大抵は、家庭の中の人間関係がほとんどだからです。

つまりは外の世界のことをほとんど知らないわけですから、家庭内でのことが当たり前のこととして身についていくのです。

私の場合だと、父親がどんなものにでも醤油をかけて食べていたので、それ以外の食べ方を知らなかったのです。

カレー、コロッケ、メンチ、カツ、天ぷらなどにも醤油をかけていました。そういえば、今でもお好み焼きにたまに醤油をかけると美味しくいただけます。

小学生くらいになって、ようやく友達の家に遊びにいったりして、うちと違うということを覚えて帰ってくるのです。

また特に親との関係性は、とても大きな影響を子供に与えることになります。それがとても不快なものであったとしても、子供はなるべくそれを否定したくないのです。

自分の家族、家庭を悪いものだと思いたくないので、外の世界と比較するのをやめてしまう場合もあるかもしれません。

あるいは薄々気づいてはいるものの、その疑いを否定しながら、うちの家族は素晴らしいと思わせようとすることもあるでしょうね。

実はそれが大人になって、癒しを進めていく上での障害になったりもするのです。なぜなら、いいも悪いも忘れて、ただあるがままを見る必要があるからです。

癒しは、大人の自分が冷静にそして客観的で正直な目で、自分の子供時代を見直してあげることが大切なのですね。

それをすることによって、子供時代の隠されていた自分の本音の部分が顕れて来てくれるのです。