ただ在ることを見る

私たちが日々暮らしているこの世界は、言ってみれば思考の世界なのです。思考はただ在るものを分断して二手に分けるのです。

これを二元性などと呼んだりします。言葉はどうでもいいのですが、具体的には次のようなことだと思えばいいのです。

例えば、信じるものは救われる、という言葉がありますが、信じない人よりも信じる人の方が心が素直だと言うわけです。

けれども、信じたり信じなかったりはどちらも同じであり、どちらでもないただ在る心の状態こそが真実なのです。

価値があるものの方が価値のないものよりも、好ましいと感じるのが私たちの感性だし感覚なのです。

けれども、価値の有無のない、ただ在る状態こそが真実なのです。心が混乱しているよりも、理路整然としていた方が好ましい。

でも真実は、そのどちらでもないのです。ただ在るというのはそういうことを言うのですね。

このただ在るという感覚をいつも忘れずに携えていられたら、マインド(思考)による分離、分断が外れて、非二元のフレーバーの中で生きることができるのです。