理由のないのがホンモノ

夜ひとりで静かに過ごしている時に、たまになのですがどういうわけか何となく嬉しいような喜んでいるような感じがすることがあります。

その感覚は強烈なものではなく、そこはかとない薄っすらとしたものではあるのですが、大抵は夜寝入るまで続くのです。

なぜそれがやってくるのか、その日の過ごし方に何か特別なことがあったのかと記憶を巡らしても、何も思いつくものはありません。

勝手にやってきて明日の朝目覚めた時にはもう消えてしまうものなので、自分ではどうにもコントロールできないのです。

それでもこうした理由なくやってくるものというのは、すごく大切なものであるような気がするのです。

10年以上前に、感謝の気持ちがバンバン降ってきてどうしようもなくなったことがあったのですが、あれも同じです。

何かが起きて、それに対して感謝するなら分かるのですが、全くどんな理由もなくただただ感謝がくるのです。

あの時ほど、どうしていいか分からなくなってしまったことはありませんでしたね。残念ながら、アレほど強烈なものはあれ以来やってきてくれません。

瞑想中の至福感も同じ感じがしますが、私の自我があれは脳内快感物質が分泌されるからだと説明してきます。

いずれにしても、明確な理由もなくやってくる感覚というのは絶対にあって、なぜか理由があるものよりも私は好きですね。

けれどもまた来ないかなあと期待してしまうと、どうも駄目な感じがしますので、期待せずにやってきたものを丁寧に受け取ろうと思っています。